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ネットで安く買ったタイヤを持ち込んで、店に嫌な顔をされたり断られたりしないか。注文の前に、その心配を片づけたい方に向けた記事です。
先に答えると、持ち込みを断る店はあります。ただ、理由は仕組みで説明でき、受けてもらえるかどうかは買う前の電話で確かめられます。
書き手は現役整備士の私です。取り付ける側の仕組みと、タイヤピット(オートウェイが運営する、取付店を探して予約する仕組み)や日本自動車タイヤ協会(JATMA)の公式ページ(2026年10月18日に確認)をもとにまとめました。
先に結論:断られることはあるが、理由は3つの仕組み
持ち込みを受けるかどうか、受けるなら工賃をいくらにするかは、店ごとに決めています。
断る店がある理由は、次の3つの仕組みで説明できます。
- 店に入るお金が工賃だけになる
- 不具合が出たとき、責任の窓口が分かれる
- 持ち込まれたタイヤを確かめる手間がかかる
どの理由も、店が判断に使う材料を電話で先に渡せば、受けてもらえるかどうかを注文の前に確かめられます。
店がタイヤの持ち込みを嫌がる3つの理由(取り付ける側の仕組み)
ここからは、取り付ける側の仕組みとして書きます。どこかの店の話ではありません。
1. 店に入るお金が工賃だけになる
店で買って、その店で付けてもらう場合、店に入るのはタイヤの代金と工賃の両方です。
持ち込みでは、入るのは工賃の分だけになります。タイヤを付ける作業そのものは、店で売ったタイヤのときと同じです。
この差をどう扱うかは店の判断で、持ち込みの工賃を、店で買った場合と分けて決めていることもあります。
タイヤピットでも、全国統一の基本工賃が使えるのは、オートウェイの通販で買ったことを示せる人に限られています。
2. 不具合が出たとき、責任の窓口が分かれる
付けたあとに空気が抜ける、走ると揺れる。こうしたとき、原因がタイヤそのものか、取り付けの作業かを切り分けることになります。
店で買ったタイヤなら、品物の交換も作業のやり直しも、同じ店が窓口です。
持ち込みでは、品物の窓口は買った通販、作業の窓口は取付店に分かれます。売る会社と付ける店が、別の会社だからです。
つまり、品物の責任は通販の側、作業の責任は取付店の側です。両方にまたがりそうなときは、どちらの窓口に当たる話かを先に確かめてください。
取付店の側から見ると、自分で選んでいない品物に作業をして、あとの問い合わせを受ける形になりえます。
3. 持ち込まれたタイヤを確かめる手間がかかる
店が仕入れたタイヤなら、サイズも保管のされ方も店が分かっています。
持ち込まれたタイヤは、付ける前にそこから確かめることになります。車の指定に合うサイズか、いつ作られたものか、運ばれる間に傷がついていないか、です。
確かめた結果、付けられない品だと分かれば、その説明も店の仕事です。この確認と説明の時間も、持ち込みの工賃の中で受け持つことになります。
持ち込みを断られることがある条件
どこで線を引くかは、店ごとに違います。ここでは、タイヤピットが公開している取り付けの決まりを例にします(2026年10月18日に確認)。
- ナットやボルトが傷んでいる車:劣化などで取り付けが難しい場合は、作業を断ることがあると書かれています。
- 違法改造の車:付けたあとに違法改造の状態になる車も、断ることがあるとされています。
- 特殊なタイヤや車:低偏平タイヤ(側面が薄いタイヤ)、ランフラットタイヤ(パンクしても一定の距離を走れるタイヤ)、空気圧センサー付きの車、輸入車、車高を下げた車などは、別の工賃になる場合があり、加盟店によっては対応できないことがあります。
ナットやボルトが錆びていたり傷んでいたりするなら、付ける前に店に見てもらってください。
特殊なタイヤや車に当たるなら、対応できるか、別の工賃になるかを電話で聞いておきます。
タイヤの側にも、付ける前に確かめておきたいところが2つあります。
1つ目はサイズです。たとえば 205/55R16 91V なら、最後の 91(荷重の指数=1本で支えられる重さを表す数字)と V(速度の記号)まで、車の指定と見比べます。
車の指定が載っているのは取扱説明書です。空気圧のラベルにサイズが書かれている車もあります。
違っていれば、注文の前に選び直してください。届いたあとなら、買った店の返品の条件を確かめます。
2つ目は製造年週で、側面に刻まれた製造番号の下4桁で表されます。たとえば 1220 なら2020年の12週目です。
JATMAの案内では、使用開始後5年以上たったタイヤは店での点検を、製造後10年たったタイヤは見た目がまだ使えそうでも交換を勧めています。ただし、この10年は目安で、使える期限を示すものではない、という注意つきです。
新品が届いたら、この4桁を読んで控えておくと、店に聞かれたときにすぐ答えられます。
ここまでを、持ち込みの前に確かめる順番にしたのが下の図です。

持ち込みを頼むときは、買う前に電話で4つ伝える
店が受けるかどうかを決める材料は、電話で先に渡せます。注文の前、遅くとも届く前に電話してください。
伝えるのは次の4つです。
- 車種と年式
- タイヤのサイズ表記(最後の記号まで)と本数
- タイヤだけか、ホイールに組んだ状態か
- ロックナット(盗難を防ぐための、専用のアダプターで回すナット)を使っているか
こちらから聞くのは、持ち込みを受けているか、工賃はいくらで何が含まれるか、予約の取り方です。
店に直接送りたいなら、送ってよいか、届いてから何日まで預かってもらえるかも聞いておきます。
タイヤピットの案内にも、取付店によっては保管の場所に限りがあるので、早めに取り付けてほしいと書かれています。
当日持っていくのは、ロックナットのアダプターと、買ったことを示す書類です。
ネット購入したタイヤの取り付け先は3つ
どこで付けるかで、店とのやりとりの量が変わります。
通販の提携取付店に直送する
通販によっては、提携の取付店を届け先に選べます。
オートウェイなら、届け先はタイヤピットの加盟店です。配送先を選ぶ画面で「最寄りの取付店に送る」にして、店を探します。
取り付けの希望日も選べます。ただし予約は日時を約束するものではなく、店の作業の状況で決め直すこともある、という扱いです。
工賃の払い先は取付店。直送は取り付けをしてもらうことが前提で、付けない場合は保管料などを請求されることがあるとされています。
タイヤピットの案内では、直送できるのは元払い(クレジットカード決済、振り込み、コンビニ決済など)で支払った注文だけです。
受けてもらえるかを1軒ずつ聞いて回らなくてよいのが、この道の違いです。特殊なタイヤや車に当たるなら、上の条件のとおり先に店へ確かめます。
近くの店に持ち込む
行きつけの整備工場や、近くのタイヤ店、カー用品店に持ち込む道です。受けるかどうかと工賃は店ごとに違うので、前の章の4つを電話で伝えてから決めます。
オートウェイで買ったタイヤをタイヤピットの加盟店に持ち込むなら、オートウェイが発行した納品書か領収書を見せると、統一の基本工賃が使えます。見せられない場合、統一の工賃は使えないという決まりです。
連絡のときは、タイヤピットを見たと伝えるようにも案内されています。
ひとつ気をつけたいのは、オートウェイが2026年10月14日の出荷分から、紙の納品書(兼領収書)の同封をやめたことです。今はメールで届くURLからダウンロードする形です。
印刷して持っていくか、スマホの画面を見せてよいかは、読んだページに書かれていませんでした。電話のときに、持ち込む店に一緒に聞いてください。
ホイール付きなら、自分で付ける
スタッドレスタイヤをホイールごと買ったときのように、ホイールに組んだ状態で届くなら、付け替えは自分でもできます。
ホイールごと買うなら、次の2つを注文の前に売る店の案内で確かめておきます。
- ナットやボルト、ハブリング(ホイールの中心の穴と車側の出っ張りの、太さの差を埋める輪)が付いてくるか。付いていなければ、車とホイールに合うものを別にそろえます。
- 空気圧センサーの付いた車か。センサー付きの車にホイールごと付け替えると、警告灯がつく場合があります。
案内を読んでも分からないところは、注文の前に売る店へ聞いてください。
タイヤ単品なら、話は別です。ホイールへの組み替えとバランス取り(回したときのぶれを、おもりで整える作業)には、タイヤチェンジャーやホイールバランサーという専用の機械が要ります。
タイヤ単品で買うなら、付けるのは店に頼む道と考えてください。
自分で付けるなら、道具がそろっているかを先に見ます。
- 車を上げる:油圧フロアジャッキの選び方
- 上げた車を支える:車のウマ(ジャッキスタンド)の選び方とかけ方
- ナットを回す工具:タイヤ交換工具セットの中身と選び方
- 決められた力で締める:トルクレンチの選び方
ジャッキだけで支えた車の下に体を入れないこと。締め付けはトルクレンチで、車ごとに決められた値に合わせること。
この2つは、道具をそろえる前から決めておいてください。
工賃は、何が含まれているかで比べる
工賃の数字だけを並べて比べると、中身の違いを見落としかねません。含まれる作業は、料金表ごとに確かめる必要があります。
タイヤピットの全国統一の基本工賃のうち、タイヤ単品の料金に入っているのは、ホイールごとの取り外しと取り付け、タイヤの組み替え、バランス取りの3つの作業で、金額は1本あたりです。廃タイヤ料とバルブ交換料は含まれません(2026年10月18日に確認)。
金額は15インチ以下で1本2,090円(税込)からで、インチが大きいほど上がります。16インチを4本なら、2,310円×4本で9,240円に、廃タイヤ料とバルブ代が加わります。
この金額はオートウェイの通販で買った人向けです。低偏平タイヤやランフラットタイヤなどは、別の工賃になる場合があります。
タイヤとホイールのセットで買った場合は、付け外しだけの別の統一料金です。使えるのは、加盟店の紹介ページに「ホイールセット統一料金」の印がある店です。
ほかの店の持ち込みの工賃は、店ごとに決めています。この記事では相場の数字は出しません。
電話で、何が含まれるかと一緒に聞いてください。
比べるときは、タイヤの代金、送料、工賃、廃タイヤ料、バルブ代を足した合計で見ます。
タイヤの持ち込みについての質問と答え
持ち込みを断られたら、どうすればいいですか?
まず、断られた理由を聞いてください。車やタイヤの条件の問題か、その店が持ち込みを受けていないのかで、次の手が変わるからです。
ナットの傷みやサイズの違いなど条件の問題なら、そこを直さないと、別の店でも同じ話になりえます。店が持ち込みを受けていないなら、受けている店を探す番です。
タイヤピットの取付店は、郵便番号や都道府県で探せます。オートウェイで買ったタイヤを持ち込むときは、見つけた店に先に連絡するよう案内されています。
取付店にタイヤを送って、受け取りだけ頼めますか?
タイヤピットの案内では、取付店への直送は取り付けをしてもらうことが前提です。取り付けない場合は、保管料などを請求されることがあるとされています。
ほかの店に送る場合も、送ってよいかと、何日まで預かってもらえるかを送る前に聞いてください。
紙の納品書が入っていないとき、持ち込みでは何を見せればいいですか?
オートウェイの場合、2026年10月14日の出荷分から、書類はメールで届くURLからダウンロードする形になりました。届く書類は支払い方法によって、納品書、領収書、ご利用明細のどれかです。
ダウンロードできる領収書とインボイスは、原本1回と再発行5回までと案内されています。持ち込む前に保存しておいてください。
タイヤピットの料金の案内で、統一の工賃を受けるための書類とされているのは、オートウェイ発行の納品書か領収書です。ご利用明細でもよいか、画面で見せてよいかは、持ち込む店に聞いてください。
タイヤの持ち込みが嫌がられる前に、やることのまとめ
持ち込みが嫌がられる理由は、店に入るお金が工賃だけになること、責任の窓口が分かれること、持ち込まれたタイヤの確認に手間がかかることの3つの仕組みで説明できます。
だから、やることは買う前の電話です。車種と年式、サイズ表記と本数、ホイールの有無、ロックナットの有無を伝えて、受けてもらえるかと、工賃に何が含まれるかを聞いてください。
ホイール付きで買うなら、自分で付ける道もあります。ナットやボルト、ハブリングが付いてくるかと、空気圧センサー付きの車かどうかは、注文の前に確かめておきます。
付けるのは、ジャッキとウマとトルクレンチ、車とホイールに合うナットがそろってからにしてください。
店とのやりとりを減らしたいなら、提携の取付店へ直送できる通販を選ぶ道もあります。
この下は広告です。オートウェイで買ったタイヤは提携の取付店へ直送でき、持ち込んで統一の基本工賃を受けるときはオートウェイ発行の納品書か領収書が要ります。
この記事で読んだ資料と確認日
- タイヤピットの統一料金と直送についての案内(基本工賃の表と含む作業、持ち込みで統一工賃を受ける条件、作業を断る場合)2026年10月18日に確認
- タイヤピットのカーユーザー向けの質問と答え(持ち込み、直送、受け取りのみ、保管)2026年10月18日に確認
- オートウェイのタイヤの取付・交換について(取付店への直送、予約、基本工賃の対象)2026年10月18日に確認
- オートウェイの取扱商品について(ホイールを買うときのナット・ボルト・ハブリング、空気圧センサー付きの車)2026年10月13日に確認
- オートウェイの納品書電子化に伴うお知らせ(2026年10月7日付)2026年10月18日に確認
- オートウェイのお支払いについて(領収書とインボイスの節、ダウンロードの回数)2026年10月20日に確認
- 日本自動車タイヤ協会(JATMA)の安全に乗るために(長期経過タイヤの点検・交換について、製造年週の確認方法)2026年10月18日に確認


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