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【下抜きか上抜きか】オイル交換を自分でやる手順と道具一式

オイル交換を自分で。下抜きか上抜きかで、道具が変わる。下抜き、上抜き、道具一式、捨て方。 自動車整備

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ジャッキとウマで車を上げたことがあって、次はエンジンオイルを自分で替えてみたい。この記事は、そういう人の初めての1回のために書きました。

最初に決めるのは、下から抜くか(下抜き)、上から吸うか(上抜き)です。要る道具も手順も、ここで分かれます。

書いているのは、現役の自動車整備士の私です。オイルの量と種類は車の取扱説明書、道具の数字はメーカーの公式の表記で確かめました(2026年10月21日)。

道具一式の表、オイルの選び方、下抜きと上抜きの手順、オイルチェンジャーのおすすめ3選、抜いたオイルの捨て方まで、順に載せています。

  1. 先に結論:オイル交換を自分でやるなら、抜き方を先に決める
    1. 店に頼むか、自分でやるか
  2. オイル交換を自分でやる道具一式(下抜きと上抜きで変わる)
    1. 廃油処理箱(エーモン ポイパック)
    2. ジョウゴ(エーモン 8805)
    3. フィルターレンチ(エーモン 8801)
  3. オイルの種類と量は、取扱説明書の指定が正
    1. 缶の規格の表示が、取扱説明書の表より新しいとき
  4. 下抜きの手順(ドレンボルトから抜く)
    1. 熱いうちに始めない(工程1)
    2. 上げて、ウマで支える(工程2)
    3. ドレンボルトを外して抜く(工程3)
    4. 新しいパッキンで締める(工程4)
    5. オイルフィルターも替えるなら(工程5)
    6. オイルを入れて、量を見る(工程6と7)
  5. 上抜きの手順とオイルチェンジャーおすすめ3選
    1. オイルチェンジャーの選び方は3つ
    2. アストロプロダクツ オイルエキストラクター 6L OE582(手動)
    3. アストロプロダクツ DC12V オイルエキストラクター(電動)
    4. メルテック OCD-100(電動・大自工業)
  6. 抜いたオイルの捨て方は、住んでいる市町村のルールで
  7. 失敗しやすいところと、オイルをこぼしたとき
    1. 入れすぎ
    2. ドレンボルトの締めすぎ・締め忘れ
    3. パッキンの使い回し
    4. こぼしたら、その場で拭く
  8. よくある質問
    1. 走ったすぐ後に、オイル交換をしてもいいですか?
    2. オイルフィルターも、毎回替えるのですか?
    3. 抜いたオイルは、お店で引き取ってもらえますか?
  9. まとめ:オイル交換を自分でやるなら、抜き方を決めて道具をそろえる

先に結論:オイル交換を自分でやるなら、抜き方を先に決める

エンジンオイルの抜き方は2つあります。

  • 下抜き:エンジンの下にあるドレンボルト(オイルを抜くための栓のボルト)を外して、オイルの重さで流し出す
  • 上抜き:オイルの量を見るレベルゲージの穴に細いホースを入れて、オイルチェンジャーで吸い出す

下抜きは車の下にもぐる作業です。ジャッキで上げて、ウマ(ジャッキスタンド)で支えるところから。

上抜きなら、車を上げずにオイルを抜けます。そのかわり、オイルチェンジャーという道具が1つ増える形です。

ただし、上抜きができない車もあります。オイルチェンジャーのメーカー(大自工業・アストロプロダクツ)は、次のような車では使えない、または底まで吸いきれないと案内しています。

  • レベルゲージを差す管の内側が細い車(大自工業の OCD-100 は管がφ5mm以下、アストロプロダクツの OE582 は内径6mm以下で使えない)
  • レベルゲージを差す管が、L字に曲がっているエンジン(大自工業)
  • オイルパン(エンジンの下でオイルをためる容器)が二重の作りなどで、ホースが底まで入らない車

自分の車がどれに当たるかは、レベルゲージの管の太さを測るか、車を買った販売店で確かめてください。測り方は、下のオイルチェンジャーの選び方で書いています。

下抜きと上抜きの比べ方。下抜きは、エンジンの下のドレンボルトから抜く。ジャッキで上げて、ウマで支える。増える道具はメガネレンチと新しいドレンパッキン。ジャッキだけで支えた車の下に入らない。上抜きは、レベルゲージの穴から吸い出す。車は上げない。フィルターが車の下なら上げる。増える道具はオイルチェンジャー。管が細い、L字、オイルパンが二重の車は使えないことがある。どちらも、オイルの種類と量は取扱説明書の指定どおり。廃油処理箱も要る。

店に頼むか、自分でやるか

店に頼むときの費用は、工賃とオイル代の合計です。

オートバックスの公式の案内では、オイル交換の目安工賃は1,100円から(税込)。オイルフィルターの交換も1,100円からで、車種と店舗によって変わると書かれています。

年1,100円(税込)のメンテナンスオプションに入ると、基本工賃が無料になる仕組みもあります。他の店で買ったオイルを持ち込むと、別料金になることがあるそうです。

自分でやれば、この工賃はかかりません。その代わりに、道具をそろえる費用と毎回の廃油処理箱の代金、抜いたオイルを捨てる手間がかかります。

工賃の分を浮かせることだけが目的なら、道具代と手間を考えると、店に頼むほうが合うかもしれません。

自分でやる良さは、お金とは別のところにあります。

好きな日に、選んだオイルで、車の下回りの様子も見ながら作業できること。私はそこに価値があると思っています。

オイル交換を自分でやる道具一式(下抜きと上抜きで変わる)

下抜きと上抜きでは、要る道具が変わります。表の「○」が要るもの、「-」が要らないもの、「△」が場合によって要るものです。

道具 下抜き 上抜き ひとこと
新しいエンジンオイル ○ ○ 種類と量は取扱説明書の指定どおり
廃油処理箱(抜いたオイルを吸わせて捨てる箱) ○ ○ 抜く量より大きい容量を選ぶ
ジョウゴ(漏斗) ○ ○ 注ぎ口が奥にある車はノズル付きが楽
手袋とウエス(拭き取り用の布) ○ ○ こぼしたら、その場で拭くため
ジャッキとウマ ○ △ 上抜きでも、フィルターが車の下にある車は上げる
ドレンボルトに合うメガネレンチ ○ - ボルトの頭の大きさは車で違う
新しいドレンパッキン ○ - 車に合う品番のものを
オイルチェンジャー - ○ ホースがゲージの管に入るか(▼ 比較表)
抜いたオイルを受ける容器 - △ タンクの無い電動の品で使う。廃油処理箱へ出す形でもよい
フィルターレンチ △ △ オイルフィルターも替えるときに
新しいオイルフィルター △ △ 替えるときに。車に合う品番を

車の上げ方と支え方は、この記事ではくり返しません。ジャッキは油圧フロアジャッキの選び方の記事、ウマは車のウマの選び方とかけ方の記事にまとめています。

下抜きでも上抜きでも使う3つを、先に並べておきます。

廃油処理箱(エーモン ポイパック)

抜いたオイルを吸い取る綿と、専用のポリ袋が入った紙袋です。エーモンのポイパックには、2.5L・4.5L・6.5Lの3つの大きさがあります。

選ぶ目安は、抜く量より大きいこと。取扱説明書の量を見てから決めてください。

ジョウゴ(エーモン 8805)

ノズルが140〜270mmで伸び縮みし、ジョウゴとノズルを分けても使える作りです。メーカーは、ノズルで奥まった所に使えると案内しています。

フィルターレンチ(エーモン 8801)

オイルフィルターを外すときに使います。合う大きさはフィルターの直径で決まり、エーモンの3品は、8801がΦ55〜75、8802がΦ75〜98、8803がΦ64〜79です。

いま付いているフィルターの直径を測るか、フィルターの品番で大きさを調べてから選んでください。

オイルの種類と量は、取扱説明書の指定が正

粘度(0W-20 のような表示)と規格(API・ILSAC・JASO の記号)と量は、車ごとに決まっています。取扱説明書の、オイルの種類と量が載っている表を開くのが先です。

例に取るのは、ヤリスクロス(トヨタのハイブリッド車)の取扱説明書です。推奨は JASO GLV-1 規格の 0W-8 で、手に入りにくいときは表の規格の範囲で 0W-16・0W-20・5W-30 も使えると書かれています。

量の目安は、オイルだけ替えると3.2L、オイルフィルターも替えると3.5Lです。

同じ取扱説明書は、粘度の表示の読み方も説明しています。0W-8 なら、0W は低い温度でのエンジンのかかりやすさ、後ろの 8 は高い温度での粘度の性質です。

W の前の数字が小さいほど、冬や寒いときにエンジンがかかりやすい、という書き方。規格のほうは、JASO の規格に合ったオイルの缶に JASO のマークが付いていると書かれ、API と ILSAC のマークの絵も同じ表に載っています。

同じ表には、この量は交換のときの目安だという注意もあります。量の確認は、エンジンを温めて止め、5分以上おいてからレベルゲージで、という指示です。

表の量を一度に全部入れず、少なめに入れてからゲージを見て足してください。ゲージの見方は自分でできるメンテナンスの記事にまとめています。

ヤリスクロスの例なら、4L缶1本で表の量(3.5L)に足りる計算です。余ったオイルは、ふたを閉めて次の補充に回せます。

缶の規格の表示が、取扱説明書の表より新しいとき

もう1つ、缶の規格の表示が、取扱説明書の表より新しいこともあります。カストロールの公式サイトを見ると、EDGE 0W-20 の規格の表示は API SQ・ILSAC GF-7A でした。

一方、ヤリスクロスの表で 0W-20 に載っている規格は、API の SP/RC・SN PLUS/RC・SN/RC と、ILSAC の GF-6A です。

表に無い記号のオイルを入れてよいかは、買う前に車の販売店か、オイルのメーカーに聞いておくと確かです。

下抜きの手順(ドレンボルトから抜く)

下抜きは、次の7つの工程で進めます。

  1. エンジンとオイルが熱くないことを確かめる
  2. ジャッキで上げて、ウマで支える
  3. ドレンボルトの下に廃油処理箱を置き、ボルトを外して抜く
  4. 新しいドレンパッキンを付けて、ドレンボルトを締める
  5. オイルフィルターも替えるなら、ここで替える
  6. 車を下ろして、注ぎ口から新しいオイルを入れる
  7. レベルゲージで量を確かめ、少なければ足す
下抜きの7つの工程。1、熱くないことを確かめる。走った直後は避ける。2、ジャッキで上げて、ウマで支える。ジャッキだけの車の下に入らない。3、廃油処理箱を置き、ボルトを外す。ボルトが抜けるとオイルが流れ出す。4、新しいパッキンで、ボルトを締める。締める強さは車ごとに決まっている。5、フィルターも替えるなら、ここで。替えると入るオイルの量が増える。6、車を下ろして、新しいオイルを入れる。表の量を一度に入れず、少なめに。7、レベルゲージで量を見て、足す。止めて時間をおいてから、もう一度。上げ方と支え方は、ウマとジャッキの記事で。

熱いうちに始めない(工程1)

ボルトを外すと、オイルは手の近くに流れ出します。走った直後は避けて、エンジンのまわりが熱くない状態で始めてください。

上げて、ウマで支える(工程2)

車の下にもぐる前に、ウマで支えます。ジャッキだけで支えた車の下には入らないでください。

ジャッキアップポイントの探し方とウマのかけ方は車のウマの記事、ジャッキの使い方は油圧フロアジャッキの記事で書いています。

ドレンボルトを外して抜く(工程3)

ドレンボルトは、オイルパンに付いています。頭の大きさに合うメガネレンチで緩めましょう。

ドレンボルトの位置は車ごとに違います。エンジンの近くに、変速機(トランスミッション)の油を抜く栓が付いている車もあります。

外す前に、そのボルトがエンジンオイルの抜き栓かどうかを、整備書か販売店で確かめてください。取り違えると、変速機の油を抜いてしまい、エンジンのオイルは古いまま残ります。

下回りのカバーを外さないとボルトが見えない車もあります。カバーの有無も、あわせて見ておきましょう。

大きさは車によって違います。手持ちのレンチを当てるか、ボルトの頭を測ってから買ってください。

緩んだら、最後の数回転は手で回します。ボルトが抜けた瞬間にオイルが流れ出すので、廃油処理箱(道具一式のポイパックなど)は流れる先を見越した位置に置いておきます。

新しいパッキンで締める(工程4)

アルミや銅のドレンパッキンは、締めたときにつぶれて隙間をふさぐ部品です。一度つぶれたものは、元の形に戻りません。

整備士としては、外すたびに新しいものへ替えることをすすめます。車に合う品番は、車の販売店で聞くのが確かです。

締める強さ(締め付けトルク)も車ごとに決まっています。ヤリスクロスの取扱説明書のメンテナンスデータの表には、ホイールナットの締め付けトルクは載っていても、ドレンボルトの値はありませんでした。

値は販売店で聞けます。強く締めすぎると、ねじ山を傷めることがあります。

トルクレンチで締めたい人は、トルクレンチのおすすめと選び方の記事も参考にしてください。

オイルフィルターも替えるなら(工程5)

フィルターを替えると、入るオイルの量が増えます。ヤリスクロスの例では、3.2Lが3.5Lに。

外すときはフィルターレンチを使います。

新しいフィルターを付ける前には、ゴムのパッキンにオイルを薄く塗っておく。オートバックスの公式の記事にも、その手順が載っています。

オイルを入れて、量を見る(工程6と7)

車を下ろしたら、注ぎ口のキャップを開けてジョウゴで入れます。表の量を一度に入れず、少なめに入れてからゲージで見ましょう。

入れ終わったら、エンジンをかけてドレンボルトとフィルターのまわりからにじんでいないかを見ます。

量の確認は、エンジンを止めて時間をおいてから、もう一度ゲージで。ヤリスクロスの取扱説明書の書き方なら、止めて5分以上おいてからです。

上抜きの手順とオイルチェンジャーおすすめ3選

上抜きは、車を上げずにレベルゲージの穴から吸い出します。流れは次の5つです。

  1. 平らな場所に車を置き、走った直後を避けてエンジンを止めた状態にする
  2. レベルゲージを抜いて、ホースを管に入れる
  3. オイルを吸い出す(手動はポンプを動かす、電動はバッテリーにつなぐ)
  4. 抜けた量を、タンクの目盛りや受けた容器で見る
  5. 注ぎ口から新しいオイルを入れ、レベルゲージで量を確かめる

大自工業の OCD-100 の取扱説明書は、吸う前に5〜10分ほど暖機運転する手順です。一方で、走った直後はオイルが熱く、ホースが溶けたり切れたりするので作業しないようにと書かれています。

ホースは、無理に押し込むと切れたり抜けなくなったりすることがある、とも書かれています。止まったところで押すのをやめてください。

タンクから廃油処理箱へ移すときは、ジョウゴを使ってゆっくり注ぎます。

オイルチェンジャーの選び方は3つ

  • 手で動かすか、電気で動かすか(電動は車の12Vのバッテリーにつなぐ。ガソリン車のエンジンオイル専用の品がある)
  • 吸うホースの太さ(レベルゲージを差す管に入るか)
  • タンクの有無と容量(電動の2品はタンクが無く、別の容器へ出す)

管の内側の太さは、ノギス(物の寸法を測る道具)の内側用の爪で測れます。測れないときは、車の販売店に聞いてください。

選んだのは、使えない車の条件とホースの太さを、メーカーが公式ページか取扱説明書に書いている品です。手で動かす品を1つ、電動を2つにしました。

3つの品を、メーカーの公式ページと取扱説明書の表記で並べました(2026年10月21日確認)。

商品 動かし方とタンク 吸うホース 使えないと書かれている車 詳細
アストロプロダクツ オイルエキストラクター 6L OE582 手動(ポンプ)・タンク6.0L 差し込む部分 Φ6mm ゲージの管の内径が6mm以下 ▼ 下で見る
アストロプロダクツ DC12V オイルエキストラクター 電動(DC12V)・タンクなし 外径φ6mm(内径φ4mm) 24Vの車・ディーゼル車 ▼ 下で見る
メルテック OCD-100(大自工業) 電動(DC12V)・タンクなし 外径約φ5mm ゲージの管がφ5mm以下・管がL字・ディーゼル車 ▼ 下で見る

アストロプロダクツ オイルエキストラクター 6L OE582(手動)

ポンプを手で動かしてタンクの中の圧を下げ、ゲージの穴からオイルを吸い出す品です。タンクの容量は6.0Lあります。

吸い込むチューブの差し込む部分は Φ6mm×1020mm。メーカーは、ゲージの管の内径が6mm以下の車には使えないとしています。

推奨するオイルの粘度は SAE30 以下という表記です。

電気を使わないので、バッテリーの位置を気にせずに使えます。

  • 向く人:電源のことを考えずに、まず1台そろえたい人
  • 向かない人:ゲージの管の内径が6mm以下の車の人

アストロプロダクツ DC12V オイルエキストラクター(電動)

車の12Vのバッテリーにつないで、モーターで吸い出す品です。タンクは付いていないので、抜いたオイルを受ける容器を別に用意します。

メーカーの表では、吐出量は500ml/min、連続で使えるのは最大15分。吸い込むホースは長さ約1.2m、外径φ6mmです。

使えるのは12Vバッテリーのガソリン車のエンジンオイルで、24Vの車とディーゼル車は対象外とされています。

電源コードは約600〜800mm。バッテリーの場所によっては使えないとも書かれています。

エンジンを止めて使うので、バッテリー上がりに注意するようにという案内もあります。

  • 向く人:ポンプを動かす手間を減らしたい人、バッテリーがエンジンルームにある車の人
  • 向かない人:ディーゼル車の人、バッテリーがエンジンルームの外にある車の人

メルテック OCD-100(電動・大自工業)

大自工業の電動のオイルチェンジャーです。DC12V のバッテリーにつなぎ、吐出量は300cc/分(オイル温度30℃のとき)と書かれています。

吸うホースは外径約φ5mm×1.2m、電源コードは1.5m。タンクは無く、排出ホースから別の容器へ出す作りです。

取扱説明書によると、ガソリンエンジン専用。ゲージの管がφ5mm以下の車と、管がL字のエンジンには使えません。

1回の連続使用は15分までとされています。

  • 向く人:電動で選びたくて、ホースの細さと電源コードの長さを重く見る人
  • 向かない人:ディーゼル車の人、ゲージの管がL字の車の人

抜いたオイルの捨て方は、住んでいる市町村のルールで

抜いたオイルを、下水や側溝、地面に流さないでください。

抜いたオイルは、廃油処理箱の中の綿に吸わせます。袋の口をねじって縛り、紙袋の口も折って閉じてから捨てる、というのがエーモンの案内する使い方です。

エーモンは、ポイパックを家庭ごみとして捨てられると案内しています。オートバックスの公式の記事は、自治体によっては燃えないごみの扱いになる場合もあるので、出し方を確かめるようにと書いています。

自治体の案内の例を、2つ見てみましょう。

  • 岡山市:液体のままのエンジンオイルは市では集めず、販売店か取扱店に相談するよう案内。凝固剤で固めたものは、可燃ごみで出せるとしています。
  • 北九州市:食用油の回収ボックスは植物性の食用油が対象で、エンジンオイルは回収できないとしています。

捨てる前に、自分の市町村のごみの分別のページで「エンジンオイル」や「廃油」を引いてください。

ガソリンスタンドやカー用品店に引き取ってもらえるかは、店に聞いてみないと分かりません。持ち込む前に、電話で聞いてください。

失敗しやすいところと、オイルをこぼしたとき

入れすぎ

少なめに入れてからゲージで見て、足りない分を足す。入れすぎを避けるのは、この順番です。

ゲージの印の読み方は、自分でできるメンテナンスの記事に任せます。

ドレンボルトの締めすぎ・締め忘れ

締めすぎはねじ山を傷めることがあり、締めが足りないとオイルがにじむことがあります。

オイルを入れる前に、ボルトを締めたかをもう一度見てください。締める強さは、工程4で書いたとおり車ごとの値です。

パッキンの使い回し

つぶれたパッキンを付け直すと、隙間をふさぎきれないことがあります。新しいパッキンは、オイルと一緒に買っておいてください。

こぼしたら、その場で拭く

床にこぼれたオイルは、見た目より滑ります。ウエスで拭き取り、油を吸う吸着材をまくか、吸着マットを敷いてから、次の作業に移ってください。

整備士の本音
作業場の床にエンジンオイルがこぼれているのは分かっていたのに、急いでいて走ってしまい、そこで滑って転んだことがあります。肘を床に強く打ちました。

こぼれた油は、すぐに拭いて吸着材をまく。作業中は走らない。

家の駐車場でやるオイル交換でも、この2つは同じです。

よくある質問

走ったすぐ後に、オイル交換をしてもいいですか?

すぐは避けてください。アストロプロダクツと大自工業は、走った直後はオイルが熱いので作業しないよう案内しています。

大自工業の電動の品は、作業の前に5〜10分ほど暖機運転する手順です。使う道具の取扱説明書の順番に合わせましょう。

オイルフィルターも、毎回替えるのですか?

替える時期は、車のメーカーが決めた点検の間隔に合わせます。取扱説明書などで確かめてください。

替えると、入るオイルの量が増える点に気をつけます。

フィルターが車の下にある車では、上抜きでも車を上げる作業になります。オートバックスの公式の記事では、ホンダの2代目 N-BOX(JF3/JF4型)がその例です。

抜いたオイルは、お店で引き取ってもらえますか?

引き取ってもらえるかは、店に聞かないと分かりません。持ち込む前に電話で確かめてください。

自分で捨てるなら、廃油処理箱で吸わせて固め、住んでいる市町村の出し方に合わせます。

まとめ:オイル交換を自分でやるなら、抜き方を決めて道具をそろえる

オイル交換を自分でやるときは、最初に下抜きか上抜きかを決めます。

下抜きならジャッキとウマ、上抜きならゲージの管に入るオイルチェンジャー。どちらでも、取扱説明書の量と種類のオイルと、廃油処理箱が要ります。

道具は道具一式の表で、オイルチェンジャーは3つの比較表で確かめてから選んでください。

下抜きにするなら、車を上げる前にウマのかけ方も確かめておきましょう。

この記事で読んだ資料と確認日

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