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純正のヘッドライトがハロゲンの車で、夜道が暗い、片側が切れた。そんなときにLEDへの交換を考えて、いちばん引っかかるのは車検だと思います。
先に結論です。純正がハロゲンなら、同じ口金(バルブの差し込み部分の規格)のLEDバルブに、配線をいじらずに差し替えるところまでは自分でできます。ただし、カメラやレーダーで動く安全装備が付いた車は、買う前に販売店に確かめてください(理由は下に書きます)。
車検で見られることのうち、LEDに替えて変わりうるのは、ヘッドライトの色と、ロービームの明るさ(光度)と向きです。「車検対応」と書かれた品でも、合否はその品を付けた車を検査して決まります(明るさと向きはヘッドライトテスターで測ります)。
書いている私は、現役の自動車整備士です。車検の条件は国の基準の条文と国土交通省などのお知らせで、取り付けの流れと注意は、車の取扱説明書と、LEDバルブを出しているランプのメーカー2社(日本ライティング、小糸製作所)の案内で確かめました(2026年10月23日)。日本ライティングは、この記事の最後で案内している公式ストアの会社です。
この記事は、12Vの乗用車と軽自動車の話です。自分で替えられる車の見分け方、車検の条件、替えると変わること、取り付けと光軸の確かめ方、バルブの選び方の順に書きます。純正がHIDやLEDの車と、配線に手を入れる作業は、業者に頼む側で書いています。
自分でLED化できる車と、できない車
分かれ目は、いま付いている純正のヘッドライトの種類です。ハロゲン、HID(ディスチャージ)、LEDの3つで、やることが変わります。

純正がハロゲンの車は、同じ口金のLEDバルブに差し替えます。コネクターをつなぎ替えるだけで、配線を切ったり足したりはしません。
トヨタのハイエース(バン)の取扱説明書では、ハロゲンヘッドランプ装着車のヘッドランプの電球は「ご自身で交換できます」とされています。ただし、これは切れた電球を、表に載っているW(ワット)数の電球に替えるときの案内で、LEDバルブに替えることには触れていません。そのうえで、部品が破損するおそれがあるので販売店での交換をすすめています。
片側が切れただけなら、同じW数のハロゲンの電球に替える道もあります。こちらは取扱説明書の手順そのままです。
ただ、手の届きやすさは車しだいです。同じ取扱説明書では、ヘッドランプの電球を替えるのに、ラジエーターグリルとヘッドランプ本体を外す手順になっています。
純正がLEDのヘッドライトは、この記事の対象外です。同じハイエースの取扱説明書でも、LEDヘッドランプ装着車のヘッドランプは、切れたらトヨタ販売店で交換するよう書かれています。
カメラやレーダーで動く安全装備がある車は、買う前に販売店へ
オートマチックハイビームや衝突被害軽減ブレーキのように、カメラやレーダーで動く装備が付いた車は、LEDバルブを買う前に販売店に確かめてください。
ランプメーカーの小糸製作所は、自社のLEDバルブの案内で、カメラやミリ波などのセンサーを使う先進の装備は純正の電球を使う前提で設計や調整がされていて、そのLEDバルブを付けると正しく動かなくなるおそれがある、と書いています。
ハイエースの取扱説明書も、前方カメラの誤作動を防ぐための注意の1つに「ヘッドランプなどのランプ類を改造しない」を挙げています。LEDバルブへの交換がこれに当たるかどうかは書かれていないので、ここは販売店に聞いて確かめるところです。
同じ取扱説明書には、センサーやシステムが正しく作動しないおそれがあるときとして「ヘッドランプの光軸がずれているとき」も載っています。電球を替えるときに外すラジエーターグリルにはレーダーが付いていて、レーダーのコネクターも外す手順です。
口金の規格は、取扱説明書の電球の表で確かめる
LEDバルブは、今のバルブと同じ口金の規格(H4、H11、HB3など)を選びます。
規格の載っている場所は、車の取扱説明書の電球の表です。ハイエース バンの取扱説明書(「HIACE VAN 2026.01~」の版)の表には「ハロゲンヘッドランプ装着車(バルブタイプ:H4)」とあり、同じ表に「表に記載のないランプはLED を採用しています」とも書かれています。
同じハイエースでも、ハロゲンの車とLEDの車があるわけです。車名だけで決めずに、自分の車の取扱説明書か、LEDバルブのメーカーの適合表で照らしてください。
ランプメーカーの小糸製作所も、車種別の電球の適合表の入口で、年式や型式が同じでも特別仕様車などで表と違う場合があるので、買う前に車に付いているバルブの形と定格を確かめるよう書いています。
純正がHIDの車は、この記事では扱わない
HIDは、ディスチャージヘッドランプとも呼ばれるランプです。東京都自動車整備振興会の整備士向けの技術資料には、点灯のための部品(バラスト)に高い電圧を作る回路があり、点検や整備で高電圧のソケット部に触れるときは感電しないための措置が要る、と書かれています。
ハロゲンの電球を替えるのと同じ感覚では触れない部分です。純正HIDの車のLED化は、この記事では手順も品も扱いません。専門店か整備工場に相談してください。
車検に通る条件は、国の基準に書いてある
ヘッドライトの決まりは、道路運送車両の保安基準の第32条と、その細目を定める国土交通省の告示の第198条にあります。条文の言葉では、ハイビームが「走行用前照灯」、ロービームが「すれ違い用前照灯」です。
LEDバルブに替えるときに見ておく決まりを、表にまとめました。
| 見られること | 国の基準の中身 | LEDに替えたときの注意 |
|---|---|---|
| 色 | 白色。平成17年12月31日以前に作られた車は白色か淡黄色で、同時に点くものは全部同じ色 | 色温度(K)の数字は条文に出てこない。決まっているのは色で、検査では目で見るなどの方法で確かめる |
| 明るさ | 夜間に、ロービームは前方40m、ハイビームは前方100mの障害物を確かめられる性能 | 検査ではテスターで光度を見る |
| 向き | ロービームの光が他の交通を妨げない。取付部に緩みやがたがなく、振動で光の向きがくるわない | バルブの向きと固定がずれると、光が他の車に向くことがある |
| レンズ | 灯器が壊れていない。レンズ面が著しく汚れていない | 曇ったレンズは、バルブを替えても晴れない |
表の「国の基準の中身」は、条文を意味を変えない範囲で短くしたものです。平成17年12月31日以前の車の色は、別の告示(適用関係の告示の第29条)の決まりです。
2026年8月から、車検はロービームで測る(平成10年9月以降の車)
国土交通省・自動車技術総合機構・軽自動車検査協会のお知らせ(令和8年5月)によると、平成10年9月1日以降に作られた車のヘッドライトの検査は、令和8年(2026年)8月1日から、全車ロービームで測る形に移りました。
同じお知らせによると、車検ではヘッドライトテスターでロービームが基準を満たしているかを検査していて、ロービームの光度と向きが基準に合うような調整を求めています。整備や修理の例の1つには「バルブの交換」も挙がっていますが、それをしたからといって基準に合うとは限らない、とも書かれています。
整備や修理が要る例として並ぶのは、レンズの曇り、中の反射板の劣化、そして「相性の悪いバルブに交換」です。LEDに替えた車も、この検査の対象です。
テスターで見るのは、ロービームの光の境目の折れ目(エルボー点)が決まった範囲に入っているかと、決まった位置で1灯につき6,400cd以上の明るさがあるかです(自動車技術総合機構の審査事務規程)。色はテスターではなく、目で見るなどの方法で審査されます(同じ規程)。
「車検対応」の表示は、合格の約束ではない
LEDバルブの商品名に付く「車検対応」は売る側の表示で、合否を決めるのは、付けた車を検査した結果です。
日本ライティングも自社の解説で、車検対応とうたう品でも全ての車種に付くとは限らないこと、適合表どおりに付けてもライトのレンズが曇っていたり黄ばんでいたりすると通らないことがある、と書いています。
ランプメーカーの小糸製作所も、自社の車検対応のLEDバルブについて、車両の状態などで車検に通らない場合や、純正の電球と光が違うことから検査場によっては通らない場合がある、と書いています。
レンズの曇りや黄ばみが気になるなら、LED化の前にヘッドライトの黄ばみ取りの記事で、レンズの状態から見てください。
ハロゲンからLEDに替えると変わること
明るさの数字は、ルーメンとカンデラで物差しが違う
LEDバルブの明るさは、商品ページで「lm(ルーメン)」の数字で示されています。日本ライティングのH4の標準モデル(WD004)なら、ロー4,500lm・ハイ5,000lmで、2本分の値という書き方です。ルーメンは光束の単位で、光源から出る光の量を表します。
車検で測る光度の単位は、カンデラ(cd)です。光度は、光源からある方向に向かう光の強さを表します(環境省の資料の用語の説明)。
箱のルーメンが大きくても、ロービームとして前に向かう光が出ているかは、付けて測るまで分かりません。日本ライティングの解説も、車検で測るのはバルブそのものの明るさではない、としています。
光り方が違うので、光の当たり方が崩れることがある
日本ライティングの解説によると、ハロゲンは丸く全方向に光り、LEDは面で光ります。ヘッドライトの反射板はハロゲンの光り方に合わせて光を集めるので、LEDの発光部をハロゲンの光り方に近づけて並べた品を選ぶ必要がある、という説明です。
ロービームには、上に向かう光を切る境目があります。カットオフラインと呼ばれ、対向車をまぶしくさせないための線です(日本ライティングの解説)。国の基準がロービームに求める「他の交通を妨げない」に関わるのが、この境目です。
LEDは、熱を逃がす部品が後ろに付く
日本ライティングの説明では、LEDは明るくするほど熱が出て、その熱を逃がしきれないと、点けてから暗くなったり寿命が縮んだりします。
そのためLEDバルブの後ろには、熱を逃がす部品(ヒートシンクや冷却ファン)が付きます(同社の解説)。ヘッドライトの裏のスペースに収まるかを、買う前に見ておきます。
冷却ファンの有り無しは、どちらが上とは言えません。決めるのは、自分の車の裏のスペースとメーカーの適合表です。日本ライティングは、裏が狭い軽トラ・軽バン向けに冷却ファンを小さくした品を出しています。
長く使えるかは、保証の中身で見る
長く使えるかを買う前に見る手がかりは、メーカーが付けている保証の期間と中身です。日本ライティングの公式ストアの案内では、LEDヘッドライトは2年保証です。取り付けは業者をすすめたうえで、個人で取り付けた場合も保証の対象とされています。同じストアで「LEDバルブ」と分類されている品は、ヘッドライト用とは別の分類で、7日以内の初期不良の交換に限るという扱いです。この記事でいうヘッドライト用のLEDバルブは、ストアでは「LEDヘッドライト」の分類にあります。
取り付けの手順(配線をいじらない差し替え)
手順は品によって違います。いちばん上に来るのは、その品の取扱説明書です。ここでは、トヨタの取扱説明書の電球交換の流れと、日本ライティングのH4の取り付け解説から、大まかな順番を7つにまとめました。ゴムカバーをいつ付けるかなど、品によって前後するところがあります。

- ライトを消して、エンジンを止める(消した直後は熱いので、冷めてから)
- 電球の裏に手が届くか見る(車によってはグリルやライト本体を外す)
- 今のバルブを外す(コネクター、ゴムカバー、止め金の順)
- LEDバルブを差し込んで、止め金で留める(ツメを溝に全部はめる)
- 向きを確かめる(H4は傘の形の遮光板が下)
- ゴムカバーを付けて、コネクターをつなぐ(カバーを先に本体へかぶせる品もある)
- 左右とハイ・ローの点灯を見る(そのあと光軸をテスターで測る)
作業の前に
トヨタの取扱説明書は、電球を替えるときはエンジンスイッチをOFFにし、消灯した直後は高温なので交換しないよう書いています。やけどをすることがある、という理由です。
ハイエースのようにヘッドランプ本体を外す車では、光軸がずれるおそれがあるので光軸調整用のネジにふれないように、とも書かれています。
ハロゲンのガラスに素手でふれないこと(トヨタの取扱説明書)と、配線に手を入れる作業になるならバッテリーのマイナス端子を先に外すことは、理由とあわせて電装DIYで車両火災を防ぐ記事に書きました。
バルブの抜き差し
外したハロゲンバルブは、捨てずに取っておきます。日本ライティングの取り付け解説にも、保管するようにという注意書きがあります。精度の悪いLEDで車検に通らなかったら、純正のハロゲンに戻す。そういう道も、同社は挙げています。
差し込む前の点灯の確認も、日本ライティングのストアが案内しているひと手間です。コネクターにつないで、点くかを一度見ておきます。
口金のツメを溝に全部はめて、止め金でしっかり押さえます。固定が甘いとカットオフラインがぼやける、というのが日本ライティングの説明です。
日本ライティングのH4は、口金をバルブの本体から外して先にライトへ留め、ゴムカバーをかぶせた本体を後から差し込んで回す手順です。口金と本体を分けられる作りにしてあるのは、後ろのヒートシンクやファンのままでは口金を留めたりカバーを付けたりしにくいから、と同社は説明しています。この形の品では、ゴムカバーを付けるのが、本体を差し込むより先です。
H4の取り付けは、H11やHB3と比べて難しい、というのが日本ライティングの見方です。H4は、ハイとローを1つのバルブで切り替えるため、ローの側に傘の形の遮光板(シェード)が付いています。同社の解説では、この傘が下に来るのが正しい向きで、上下が逆だと光の当たり方が大きく崩れるとしています。上下どちらにも付けられる品もあるので、付けたあとにレンズの側からも見てください。
同社のH4は、正面から見てバルブがやや左に傾くのが正しい位置で、垂直や右に傾いているなら回し切れていない、という説明です。
ゴムカバーと、本体から出ている部品
ゴムカバーは、ほこりや水分がライトの中に入るのを防ぐ部品です(日本ライティングの解説)。トヨタの取扱説明書は、ハロゲンの電球の場合で、外周をはめ込み、内周を電球の金具が見えるまで全周押し込むよう書いています。LEDバルブのカバーのはめ方は、品の説明書に従います。日本ライティングのH4では、白いOリングが見えるところまでカバーを押し下げる手順です。
電球や固定の部品の取り付けが不十分だと、発熱や発火、ヘッドランプ内部への浸水、レンズ内の曇りが起きることがある。トヨタの取扱説明書の警告の欄にある一文です。
本体から出ている部品は、取扱説明書の位置に留めます。日本ライティングのH4の例では、付属の結束バンドで空いた場所に固定する手順です。
点灯を確かめる
左右それぞれで、ロービームとハイビームの両方が点くかを見ます。メーターのハイビームの表示灯も確認のうち。小糸製作所は、ハイビームの表示灯が正しく動かないときは取り付けをやめるよう書いています。点かないときは、コネクターの差し込みからやり直しです。
付けたら光軸を確かめる(壁は目安、合わせるのはテスター)
取り付けたら、光が狙った向きに出ているかを確かめます。
手軽な目安は、壁に当てて見ることです。日本ライティングの解説では、壁に照らしてカットオフラインが出ていなければ、遮光板の向き、ツメが溝に全部はまっているか、止め金の固定を見直すよう書いています。
ヘッドライトテスターで確かめる
向きが基準に入っているかを確かめる道具は、ヘッドライトテスターです。
トヨタの取扱説明書は、電球を交換したあとは販売店でヘッドランプの光軸の点検を受けるよう書いています。日本ライティングも、取り付けたあとはヘッドライトテスターで配光の検査と調整を受けるよう案内しています。
整備士向けの資料でも、ロービームの光軸はテスターを使い、明暗分割線(カットオフラインのこと)を基準線の位置に合わせて調整する手順です(東京都自動車整備振興会の技術資料)。光軸を動かすネジを、壁を見ながら自分で回すことはおすすめしません。
光の高さを変える装置(レベリング)は、測る前に標準の位置に戻しておきます。国のお知らせも、レベリング装置の位置を標準の状態に戻してから調整を始めること、光を合格の範囲の端ではなく中央に合わせることを呼びかけています。
調整の料金は店しだい。国のお知らせも、料金は自動車整備工場などに確かめるよう書いています。
LEDバルブの選び方(純正がハロゲンの車向け)
ここからは、純正がハロゲンの車で、自分で差し替える場合の選び方です。カメラやレーダーの付いた車は、販売店に確かめてから選んでください。純正がHIDやLEDの車は、次の「業者に頼んだほうがいい場合」に進んでください。
口金の規格と、適合表に自分の車があるか
規格は取扱説明書の電球の表で、車に付くかはメーカーの適合表で確かめます。日本ライティングの場合は、公式サイトの自動車メーカー別の適合情報のページです。
日本ライティングのH4の商品ページには、車種によってはハイビームの表示灯が点かず別売りの部品が要り、その車は適合表に書いてある、という注意書きがあります。適合表では、付くかどうかに加えて、追加の部品が要るかも見ておきます。
「車検対応」の表示と、保証の中身
「車検対応」の表示は、選ぶ条件の1つにはなります。ただ前の節のとおり、合否を決めるのは付けた車を検査した結果です。表示に加えて、保証の期間と、自分で取り付けた場合も保証の対象になるかを見ます。配光が出ているかは、付けたあとに壁の目安とテスターで確かめる順番です(光軸の節)。品によっては、取り付けを整備工場かディーラーで行うよう指定しているものもあります(小糸製作所のLEDバルブの案内)。自分で付けるつもりなら、買う前に品の注意書きを読んでおきます。
後ろの長さと冷却の方式が、裏のスペースに入るか
ボンネットを開けて、ヘッドライトの裏と、バッテリーやエンジンルームの部品とのすき間を見ておきます。日本ライティングの解説にも、ヘッドライトの後ろは機器類やバッテリーが近く、狭い車があると書かれています。
返品と交換の条件
日本ライティングの公式ストアでは、お客様の都合での返品と、適合表を見て買ったのにバルブの形が違った場合の交換は、どちらも未開封のときに限るとされています。開ける前に、口金と形を取扱説明書と照らしてください。
自分の車の口金に合うヘッドライト用の品と、車検対応の表示や保証の中身は、日本ライティングの公式オンラインストア
で確かめられます。
業者に頼んだほうがいい場合
次に当てはまるなら、自分で触らずに、専門店や整備工場、ディーラーに相談するのが早いと思います。
- 純正がHID(ディスチャージ)の車
- 純正がLEDのヘッドライトの車(取扱説明書で販売店の交換とされているもの)
- オートマチックハイビームや衝突被害軽減ブレーキなど、カメラやレーダーの付いた車で、販売店に確かめていないとき
- 電源を取り出す、配線に割り込ませるなど、配線に手を入れる作業が要るとき(線引きは電装DIYの記事の表にあります)
- グリルやヘッドライト本体を外さないとバルブに届かず、外し方に自信がないとき
- 付けたあと、テスターで測っても向きや明るさが合わないとき
トヨタの取扱説明書も、部品が破損するおそれがあるので電球の交換は販売店をすすめ、破損が心配なら相談するよう書いています。テスターで合わないときは、取っておいたハロゲンバルブに戻すか、整備工場で相談してください。
よくある質問
車検のときだけ、ハロゲンに戻してもいいですか?
ハロゲンに戻して検査を受けることはできます。ただ、車検のあとで、基準に合わないLEDに付け直して走ることはできません。
道路運送車両法の第41条は、自動車は保安基準に適合するものでなければ「運行の用に供してはならない」としていて、対象の装置に前照灯も入っています。国の基準は、車検の日だけの決まりではありません。
ハロゲンに戻すなら戻したまま乗る。LEDにするなら、付けた状態で基準に合わせる。このどちらかです。
片側だけLEDにしてもいいですか?
国の基準で左右に関わる決まりには、左右対称の位置に付いていることと、色の決まりがあります。平成18年1月1日以降に作られた車は白色、それより前の車は白色か淡黄色で、同時に点くものは全部同じ色です。
ハロゲンとLEDは光り方が違うので、片側だけ替えると、左右で光の当たり方がそろわないことがあります。替えるなら両側をそろえる、というのが私の考えです。片側が切れただけなら、切れた側を同じハロゲンの電球で直して、左右をそろえたままにする手もあります(結論の節)。
フォグランプも、ヘッドライトと同じ条件ですか?
別の条文です。フォグランプ(前部霧灯)は保安基準の第33条で、細目の告示の第199条では、色は白色か淡黄色で全てが同じ色であること、光が他の交通を妨げないことが決められています。
ヘッドライトと同じ白にそろえる決まりはありませんが、左右で色を変えることはできません。フォグもLEDにするなら、フォグの条文で確かめてください。
ヘッドライトLED化のまとめ
純正がハロゲンの車なら、同じ口金のLEDバルブに、配線をいじらずに差し替えるところまでは自分でできます。カメラやレーダーの付いた車は、その前に販売店に確かめてください。
順番は、取扱説明書で純正の種類と口金を確かめる、適合表で自分の車を照らす、付けたら壁で境目を見て、テスターで光軸を合わせる、です。
LEDに替えて変わりうるのはヘッドライトの色と、ロービームの明るさと向きで、「車検対応」の表示は合格の約束ではありません。外したハロゲンバルブは、合わなかったときのために取っておいてください。
車のメーカーや口金の規格から品を探せる一覧と、保証の条件は、日本ライティングの公式オンラインストア
で確かめられます。
この記事で読んだ資料と確認日
- e-Gov 法令検索の道路運送車両の保安基準(第32条 前照灯等・第33条 前部霧灯)と道路運送車両法(第41条 自動車の装置)
- 国土交通省の道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第198条(前照灯等)、第199条(前部霧灯)、適用関係の告示 第29条(平成17年12月31日以前に作られた車)
- 国土交通省・自動車技術総合機構・軽自動車検査協会のロービーム計測への移行のお知らせ(令和8年5月)と、九州運輸局の同じ内容の案内ページ
- 自動車技術総合機構の審査事務規程の7-66・8-66(すれ違い用前照灯)と第9章(9-8 前照灯の明るさ及び主光軸の向き)
- 東京都自動車整備振興会の技術資料(ディスチャージ・ヘッドランプ)
- 環境省の光害対策ガイドラインの用語の説明(光束・光度)
- トヨタ ハイエース バンの取扱説明書(「HIACE VAN 2026.01~」の版)の電球(バルブ)の交換・メンテナンスデータ・Toyota Safety Sense
- 小糸製作所のヘッドランプ用LEDバルブ(LEDホワイトビーム)の案内と、車種別電球適合表の入口の注意書き
- 日本ライティングの適合情報と、公式ストアのお買い物ガイド、解説の車検に通る商品と通らない商品の差・H4の取り付け方法・H4の取り付けの向きと配光
- 確認日はすべて2026年10月23日です。
- 日本ライティングは、この記事で案内している公式ストア(広告)の会社です。同社の解説を引いたところには、毎回社名を書いています。


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