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【ジャッキが入らない車に】カースロープおすすめ3選と使えない場面

カースロープの選び方。ジャッキが入らない車に、隙間を作る。耐荷重、坂と長さ、使えない場面、乗り上げ手順。 工具の選び方

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車高が低くて、フロアジャッキの先が車の下に入らない。

オイル交換の前に、前輪を少しだけ上げたい。

そんなときに使うのがカースロープです。タイヤを乗せた分だけ車体が上がり、ジャッキを入れる隙間が広がります。

この記事では、カースロープを選ぶときに見る所、使ってはいけない場面、おすすめ3選、乗り上げの手順をまとめました。書いている私は、現役の自動車整備士です。数字と注意書きは、メーカーの公式ページと取扱説明書、国の案内から写しています(資料と確認日は記事の最後)。

先に1つだけ。スロープは車を上げる道具です。車の下に体を入れるなら、ジャッキで上げてウマ(ジャッキスタンド)で支えます。

先に結論:ジャッキが入らない車は、スロープで隙間を作る

カースロープを選ぶときに見る所は、次の5つです。

  • 耐荷重(何kgまで載せられるか)と、その書き方
  • 対応タイヤ幅(載せられるタイヤの太さ)
  • リフト量(乗せると何mm上がるか)
  • 坂の傾斜と長さ(バンパーが当たらないか)
  • 置ける地面(コンクリートだけか、舗装した路面ならよいか)

低い車で気をつけたいのは、スロープの坂にバンパーが当たることです。

アストロプロダクツ PR488 の取扱説明書にも、車両によってはフロントやリアのバンパー、スポイラーがスロープに接触する場合がある、と書かれています。

当たりそうな車は、坂のゆるい長い型から見てください。大橋産業(BAL)のタイヤスロープ No.2255 は、傾斜角を8.5度と書いています。

スロープを買わなくてよい人もいます。フロアジャッキの先がそのまま車の下に入る車なら、スロープは要りません。オイル交換を店に頼むなら、スロープもジャッキも要りません。低い車でも、車の下に入る薄いジャッキ(ローダウンジャッキ)を使う道があります。ジャッキの選び方は油圧フロアジャッキの選び方の記事にまとめました。

耐荷重は、メーカーごとに書き方が違う

耐荷重の数字は、書き方がメーカーで違います。

  • アストロプロダクツ PR557・PR488=「1200kg(2本使用時)」
  • 大橋産業 No.2255=「3トン(2脚使用時)」(よくある質問の欄では、車両重量3tまでの車両に使用できる、と答えています)
  • メルテック(大自工業)のジャッキサポート ミニ FJ-95=「1000kg(軸重)」

アストロの「2本使用時」は、車両重量と比べるのか軸重と比べるのかまでは書かれていません。

自分の車の数字は、車検証で見られます。国土交通省の案内では、電子車検証の券面に「車両重量」と「軸重(前前・前後・後前・後後)」が載ります。

迷ったら、車両重量(車全体の重さ)と比べてください。

耐荷重が車両重量より大きければ、数字の上では、どの書き方で読んでも収まります。きわどい車は、買う前にメーカーへ問い合わせてください。

タイヤの幅は、タイヤの側面の数字で見る

対応タイヤ幅は、アストロの PR557・PR488 が「~235mm」です。大橋産業 No.2255 には対応タイヤ幅の表記がなく、本体の幅が200mmです。

自分のタイヤの幅は、タイヤの側面に書かれたサイズで分かります。「215/45R18」のようにミリで書かれたサイズなら、最初の215が幅(mm)です。

ブリヂストンの解説では、この幅は、側面の模様や文字を除いた幅です。対応タイヤ幅にぎりぎりの車や、No.2255 に太いタイヤで乗せたい人は、買う前にメーカーへ確かめてください。

カースロープを使ってはいけない場面

使ってはいけない場面は、品ごとの注意書きに書いてあります。言い方が品で違うので、この記事で選んだ3品の字で並べます。

  • 地面:アストロの PR557・PR488 は、コンクリート製の固く平らで、傾斜のない場所で使うと書いています。砂利やアスファルトの面は「本体破損の原因」です。大橋産業 No.2255 は、舗装された平らな路面で使い、軟弱地・傾斜面・凹凸のある場所と、雪や砂で滑りやすい場所では使わないと書いています
  • 耐荷重を超える重さをかけること(3品とも)や、強い衝撃をかけること(アストロ)
  • 対応タイヤ幅より太いタイヤの車(アストロ)
  • 1本だけで使うこと(アストロは2本を同時に使うと書いています)
  • 薄暗い場所や夜間(アストロ PR488 の取扱説明書)
  • 車を載せたまま長い間置くこと(アストロ PR488・大橋産業 No.2255 の取扱説明書)
  • 車を載せたままスロープを動かすこと(大橋産業 No.2255 の取扱説明書)

アストロ PR488 の取扱説明書は、作業を2人以上で行い、補助の人が安全な場所から状況を伝えながら載せるように書いています。1人で乗り上げるつもりなら、買う前に、その品の説明書が人数をどう書いているかを確かめてください。

乗せたまま車の下に入ってよいかは、品で書き方が違う

ここは、品で書き方が分かれる所です。

大橋産業 No.2255 の取扱説明書は、車の下で作業するならジャッキスタンド等を使うように書き、タイヤスロープだけで車両整備などの作業をしないように書いています。

アストロ PR488 の取扱説明書は、エンジンやブレーキなどの分解整備作業をしないように書いています。車の下に体を入れてよいかどうかは、書かれていません。

PR557 も、商品ページの注意事項に、その字はありません。

私は、どの品でも、車の下に体を入れるならウマを併用します。スロープで隙間を作り、ジャッキで上げて、ウマで支える順番です。ウマのかけ方は車のウマ(ジャッキスタンド)の記事にまとめました。

カースロープの型で選ぶ(長くてゆるい・短く軽い・少し高い)

この記事で選んだ3品は、メーカーの説明で、次の3つの型に分かれます。

図は、3品のメーカーの表記をそのまま並べました。型が同じでも、数字は品ごとに違います。

カースロープ3つの型の比べ方。長くてゆるい型(大橋産業 No.2255)は、上げる高さ70mm、傾斜角8.5°、全長720mm、耐荷重は3トン(2脚使用時)。バンパーが坂に当たりそうな低い車に向く。短く軽い型(アストロ PR557)は、上げる高さ65mm、全長445mmで傾斜角の表記なし、耐荷重は1200kg(2本使用時)。持ち運ぶ、しまう場所を小さくしたい使い方に向く。少し高い型(アストロ PR488)は、上げる高さ105mm、全長665mmで傾斜角の表記なし、耐荷重は1200kg(2本使用時)。ジャッキポイントが奥にある車に向く。数字は記事で選んだ3品のメーカーの表記で、型が同じでも品ごとに違う。車の下に入るなら、ジャッキで上げてウマで支える。
  • 長くてゆるい型:アストロは自社の長い型(PR362)を「傾斜が緩やかで、リフト量も低い設定なので、車高の低い車輌に使用できます」と説明し、同じページの注意事項には「バンパーの形状や車高によっては、使用できない場合があります」とも書いています。大橋産業 No.2255 は傾斜角8.5度です
  • 短く軽い型:PR557 は「全長445mmと短く、軽量で、従来品に比べ持ち運びや保管が容易です」と説明されています
  • 少し高い型:PR488 は「低すぎず、高すぎないリフト量で、奥まったジャッキポイントへのアプローチも容易になりました」と説明されています

もっと高く上げる型もあります。アストロには、リフト量170mm と200mm の品があり、どちらも前輪に使う品です。170mm の品は「オイル交換作業などに重宝します」と説明されています。

上げる量が大きい分、坂の長さ(スロープ長)も550mm(170mm の品)と720mm(200mm の品)に伸びます。この記事は「ジャッキが入らない低い車」に向けて、65〜105mm の3品にしました。

カースロープおすすめ3選

3品を同じ並びで比べます。値段は変わるので、カードの先で見てください。

品名 型 上げる高さ 耐荷重(メーカーの書き方) 詳細
大橋産業 BAL タイヤスロープ No.2255 長くてゆるい型(傾斜角8.5°) 70mm 3トン(2脚使用時) ▼ 下で見る
アストロプロダクツ プラスチックカーランプ PR557 短く軽い型(全長445mm) 65mm 1200kg(2本使用時) ▼ 下で見る
アストロプロダクツ プラスチックカーランプ PR488 少し高い型(全長665mm) 105mm 1200kg(2本使用時) ▼ 下で見る

大橋産業 BAL タイヤスロープ No.2255(長くてゆるい型)

ローダウン車やエアロを付けた車で、バンパーが坂に当たりそうな人に向く品です。メーカーは「ローダウン車、エアロ装着車に最適」と書き、傾斜角は8.5度です。

タイヤを乗せると、約70mm上がります。本体は2つに分かれる作りで、しまうときの収納袋が付きます。

  • 耐荷重:3トン(2脚使用時)。よくある質問の欄では、車両重量3tまでの車両に使用できる、と答えています
  • リフト量:70mm/傾斜角:8.5°
  • 本体サイズ:720×200×92mm(組み立てたとき)・1脚1.9kg・2脚セット
  • 対応タイヤ幅:表記なし(本体の幅は200mm)

取扱説明書は、車の下で作業するならジャッキスタンド等を使うこと、乗り上げたらギアをパーキングに入れてサイドブレーキをかけることを書いています。業務用には使えない、とも書かれています。

  • 向く人:バンパーが低い車で、坂に当たらないかが心配な人/車両重量が3t以内の車
  • 向かない人:太いタイヤの車で、メーカーに対応を確かめていない人/仕事で使う人

アストロプロダクツ プラスチックカーランプ PR557(短く軽い型)

全長445mm、1本1.2kgの短い品です。持ち運びや、しまう場所を小さくしたい人に向きます。

リフト量は65mm、対応タイヤ幅は~235mm、耐荷重は1200kg(2本使用時)です。裏面に滑り止めがある、と説明されています。

傾斜角の表記はありません。

坂の長さ(スロープ長)は245mm、高さは80mmです。低い車は、この寸法でバンパーが当たらないかを見てください。

同じ短い型に、エマーソン(ニューレイトン)のワイドカースロープ EM-217 もあります。耐荷重は1.5t(2個使用時)、対応タイヤ幅は~235mm、傾斜角度は約17°、本体は幅250×長さ445×高さ80mmです。車両重量が1200kgに収まらない車は、こちらの表記とも比べてください。取扱説明書には、ジャッキアップするときは乗り上げたあとに輪止めをし、ジャッキアップ後にジャッキスタンド(馬ジャッキ)を使うように書かれています。

公式サイトには、PR557 の取扱説明書が見当たりませんでした。届いた品の説明書で、乗り上げの手順と注意を確かめてください。

  • 向く人:持ち運びやしまう場所を小さくしたい人/タイヤ幅が235mmまでの車
  • 向かない人:砂利やアスファルトの上で使いたい人(注意事項に「本体破損の原因」)/タイヤ幅が235mmより太い車

アストロプロダクツ プラスチックカーランプ PR488(少し高い型)

リフト量が105mmの品です。メーカーは「低すぎず、高すぎないリフト量で、奥まったジャッキポイントへのアプローチも容易になりました」と説明しています。

ジャッキポイントが奥にある車や、もう少し下の空間がほしい人に向きます。

  • リフト量:105mm
  • 耐荷重:1200kg(2本使用時)/対応タイヤ幅:~235mm
  • 本体サイズ:L665×W250×H150mm・1本2.4kg・スロープ長380mm・2本入り

商品ページには、ドレンの位置によってはジャッキアップせずにオイル交換ができる、と書かれています。

取扱説明書の注意からいくつか挙げると、作業を2人以上で行うこと、載せていない側のタイヤに輪止めをして車を軽くゆすり安定を確かめること、分解整備作業をしないことです。車の下に体を入れる姿勢になるなら、私はここでもウマを併用します。

  • 向く人:ジャッキポイントが奥にある車/65〜70mmでは隙間が足りない人
  • 向かない人:1人で乗り上げたい人(取扱説明書は2人以上)/坂にバンパーが当たる低い車

カースロープに乗り上げる手順

順番は、品の取扱説明書で少しずつ違います。ここでは、大橋産業 No.2255 とアストロ PR488 の取扱説明書の流れを1本に並べました。

品によって前後する所は、手元の説明書に従ってください。

  1. 平らで固い地面に、左右のスロープを置く。前輪はまっすぐにし、タイヤの中心とスロープの中心を合わせる
  2. 外から見てくれる人を1人置く(アストロ PR488 は2人以上で作業すると書いています)
  3. ゆっくり、まっすぐ乗り上げる。坂の上に差しかかったらブレーキに集中し、上に載ったらアクセルを離す(大橋産業 No.2255 は、先のタイヤ止めの手前で止め、タイヤ止めにタイヤを乗せないと書いています)
  4. 左右のタイヤが真ん中に載っているかを見る。端に寄っていたら、やり直す
  5. エンジンを止め、パーキングブレーキをかけ、AT車はPに入れる(MT車のギアは取扱説明書の指定に従う)
  6. 載せていない側のタイヤに輪止めをして、車を軽くゆすって安定を見る
  7. 車の下に体を入れるなら、ジャッキで上げてウマで支える
  8. 降りるときは、逆の順番でゆっくり下ろす

手順6の輪止めはアストロ PR488 とエマーソン EM-217 の取扱説明書に、手順7のジャッキスタンドは大橋産業 No.2255 とエマーソン EM-217 の取扱説明書にあります。

使う前には、スロープにひびや割れがないかを見てください。アストロの取扱説明書は使う前に、大橋産業の取扱説明書は定期的に、破損を点検するように書いています。

よくある質問

カースロープは2個1組ですか。4個そろえて4輪を上げられますか

この記事の3品は、どれも2本(2脚)入りです。耐荷重の数字も、2本で使ったときのものです。

4輪を載せる使い方について、アストロ PR488 の取扱説明書は「左右前後輪で使用することはやめてください」と書いています。大橋産業 No.2255 の取扱説明書は、他社のスロープと組み合わせないように書いています。

4個そろえる前に、使う品の説明書で確かめてください。

スロープに乗せたまま、オイル交換をしてもいいですか

ここも、品で書き方が違う所です。大橋産業 No.2255 は、車の下で作業するならジャッキスタンド等を使うように書いています。

アストロ PR488 の商品ページは、ドレンの位置によってはジャッキアップせずにオイル交換ができる、という書き方です。

私は、体を車の下に入れるならウマを併用します。オイル交換の流れはオイル交換を自分でやる手順の記事に、ウマのかけ方は車のウマの記事にまとめました。

車高が低くて、スロープにも乗れないときは

坂にバンパーが当たるなら、坂のゆるい長い型(大橋産業 No.2255 は傾斜角8.5度)から見てください。

それでも当たる車は、スロープを使わずに、車の下に入る薄いジャッキ(ローダウンジャッキ)を使う道があります。油圧フロアジャッキの記事で紹介しています。

まとめ:カースロープのおすすめは、車の重さと低さで選ぶ

カースロープは、ジャッキが入らない低い車に、ジャッキを入れる隙間を作るための道具です。

選ぶときは、耐荷重の書き方を車検証の車両重量と比べ、タイヤの幅と、坂の傾斜と長さを見ます。

バンパーが当たりそうな車は大橋産業 No.2255、持ち運びを軽くしたいならアストロ PR557、もう少し上げたいならアストロ PR488(取扱説明書は2人以上での作業)です。並べた表はおすすめ3選にあります。

車の下に体を入れるなら、スロープのあとはジャッキとウマです。ウマのかけ方とオイル交換の手順も、あわせて確かめてください。

この記事で読んだ資料と確認日(2026年10月27日)

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